はじめに
前回はSSHの設定とOSの基本的なセキュリティ設定を行いました。今回はNTPサーバのインストールを行います。
NTPサーバは時刻同期のためのサーバです。今回は単純にサーバの時計を合わせるために使います。
インストール
ntpパッケージをインストールします。
# yum install ntp
設定
/etc/ntpファイルを編集して、最も近いNTPサーバの時刻を参照するように設定します。
自分が契約しているプロバイダがNTPサーバを提供している場合はそれを指定します。各プロバイダが提供しているNTPサーバについてはNTP/プロバイダ・機関別 - wiki@nothingを参考にします。
デフォルトで指定されているrhel.pool.ntp.orgのサーバ指定をコメントアウトし、プロバイダのNTPサーバのアドレスを入力します。
#server 0.rhel.pool.ntp.org #server 1.rhel.pool.ntp.org #server 2.rhel.pool.ntp.org server ntp01.usen.ad.jp server ntp02.usen.ad.jp server ntp03.usen.ad.jp
127.127.1.0関係の設定をコメントアウトします。これは時刻同期の対象として、自分のシステム時刻を参照するための設定です。
#server 127.127.1.0 # local clock #fudge 127.127.1.0 stratum 10
時刻同期
サーバを起動して時刻の微調整を行う前に、ntpdateを実行して大まかに時刻を合わせます。
# ntpdate ntp01.usen.ad.jp
サービス起動の設定
いつものように、setupコマンドで。
# setup システムサービス > ntp にチェック
サービス起動
# /etc/init.d/ntpd start
動作確認
サービスを起動してしばらくしてから下記コマンドを実行します。サーバ名(remote)の左側に*がついていれば、そのサーバを時刻同期に使い始めたことを示しています。
# ntpq -p remote refid st t when poll reach delay offset jitter ============================================================================== +ntp01.usen.ad.j 133.243.238.243 2 u 745 1024 377 6.046 0.651 0.702 +ntp02.usen.ad.j 130.69.251.23 2 u 419 1024 377 6.167 0.966 1.162 *ntp03.usen.ad.j 133.243.238.243 2 u 753 1024 377 7.644 -1.932 1.210
おわりに
今回はNTPサーバのインストールを行いました。これで基本的なソフトウェアのインストールと設定は完了しました。次回以降からは用途別のインストールと設定になります。
次回はついにSambaのインストールを行い、Windowsクライアントから手軽に使えるファイルサーバとして設定します。