汎用的に使える自宅Linuxサーバを安価で手軽に構築(4)

はじめに

前回SSHの設定とOSの基本的なセキュリティ設定を行いました。今回はNTPサーバのインストールを行います。

NTPサーバは時刻同期のためのサーバです。今回は単純にサーバの時計を合わせるために使います。

インストール

ntpパッケージをインストールします。

# yum install ntp

設定

/etc/ntpファイルを編集して、最も近いNTPサーバの時刻を参照するように設定します。

自分が契約しているプロバイダがNTPサーバを提供している場合はそれを指定します。各プロバイダが提供しているNTPサーバについてはNTP/プロバイダ・機関別 - wiki@nothingを参考にします。

デフォルトで指定されているrhel.pool.ntp.orgのサーバ指定をコメントアウトし、プロバイダのNTPサーバのアドレスを入力します。

	#server 0.rhel.pool.ntp.org
	#server 1.rhel.pool.ntp.org
	#server 2.rhel.pool.ntp.org
	server ntp01.usen.ad.jp
	server ntp02.usen.ad.jp
	server ntp03.usen.ad.jp

127.127.1.0関係の設定をコメントアウトします。これは時刻同期の対象として、自分のシステム時刻を参照するための設定です。

	#server 127.127.1.0     # local clock
	#fudge  127.127.1.0 stratum 10

時刻同期

サーバを起動して時刻の微調整を行う前に、ntpdateを実行して大まかに時刻を合わせます。

# ntpdate ntp01.usen.ad.jp

サービス起動の設定

いつものように、setupコマンドで。

# setup
システムサービス > ntp にチェック

サービス起動

# /etc/init.d/ntpd start

動作確認

サービスを起動してしばらくしてから下記コマンドを実行します。サーバ名(remote)の左側に*がついていれば、そのサーバを時刻同期に使い始めたことを示しています。

# ntpq -p
     remote           refid      st t when poll reach   delay   offset  jitter
==============================================================================
+ntp01.usen.ad.j 133.243.238.243  2 u  745 1024  377    6.046    0.651   0.702
+ntp02.usen.ad.j 130.69.251.23    2 u  419 1024  377    6.167    0.966   1.162
*ntp03.usen.ad.j 133.243.238.243  2 u  753 1024  377    7.644   -1.932   1.210

おわりに

今回はNTPサーバのインストールを行いました。これで基本的なソフトウェアのインストールと設定は完了しました。次回以降からは用途別のインストールと設定になります。

次回はついにSambaのインストールを行い、Windowsクライアントから手軽に使えるファイルサーバとして設定します。