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おっぱいがついてないほうがいいこともあるんだなあ

生活 日記

ここ1週間、息子(9ヶ月)が頻繁に咳をしている。おっぱいを飲んでいる最中も咳を止められず、何度もむせてしまって最後まで満足に飲めていないようだ。

離乳食は割としっかり食べているので食事という観点では特に問題ないと言えなくもないのだが、やっかいなのが寝かし付けの時である。

おっぱいを飲みながら眠りにつくのが彼のスタイルなのだが、最近は途中で咳き込んでしまうためになかなか眠ることができない。本人はそれでもおっぱいを飲みたがるので、乳飲む→咳き込む→泣く→乳飲む→咳き込む→泣く、のループに陥っている。そのうちに乳が底をつき、乳首もすり切れてヒリヒリじんじん、それでもおっぱいを求める息子に妻はすっかり憔悴してしまう。

そんなときは私が息子を抱いて、妻のいない別室へと移動して寝かしつけるようにしている。もちろん、突然母親から引き離されたことで息子はよりいっそう大きな声で泣きわめき、何とか私の手から逃れ母の元に戻ろうと暴れ始めるのだが、もともと眠たかったこともあって、数十分もするとすとん、と眠りに落ちるのだ。

妻が同じ方法で寝かせようとしても、難しい。なぜなら、彼女にはおっぱいがついており、息子もそれを知っているからだ。それがある以上、息子は求め続けてしまう。

息子が産まれて数ヶ月の頃。1時間以上揺すり続けても息子を寝かしつけられなかった私は、おっぱいを使ってあっさりとそれをやってしまう妻を見て、親としての(努力では埋めることのできない)絶対的な能力の差のようなものを感じ、劣等感に悩んだことがあった。

しかし、今は逆におっぱいがついていないことが有利に働いている。いまこの状況下では妻よりも自分の方がうまく息子を寝かしつけることができる。子育てにおいて男は女に絶対勝てない、敵わないと諦めてしまっていたのに、それをあっさりとひっくり返す現実があってなんとも不思議な気分だ。

思えば最近、男女の違いをいいわけにして無意識のうちに子育てを妻に押しつけがちだったような気がする。——男は子育てに根本的に向いていない、向き不向きがある、自分は働いて稼いでくるから息子のことは頼む、みたいな。

男でも、子育てのすべてに向いていないわけじゃない。だからせめて諦めてしまうのだけはやめようと、そんなことを思った。

(2012/05/09追記)

懐かしい。そんな息子も3歳になり、自分でできることも増えてきて、だいぶ手がかからなくなった。二人目を作ろうかとがんばっているが、またこんな苦労をしなければならないのかと思うと正直憂鬱ではある。もう経験することがないからこそ苦労話もいい思い出になるわけで。