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さて、新マシンのパーツの選定をするわけだが、下記前提条件をクリアするように考慮する必要がある。
順番に見ていく。
SimCityの推奨スペック
要求PCスペック - SimCityシムシティ(2013年版)攻略情報wiki - livedoor Wiki(ウィキ)が詳しい。公式の要求スペック情報だけでなく、実際にプレイした感想などから実質的な推奨スペックが考察されている(現在も更新中)。
上記Wikiの管理人による意見によると、
・CPUはi5で十分(CPU使用率50%を越える事自体まれ)。i7はオーバースペック。
・メモリは4GBでは少々足りない。他のアプリ(ブラウザとか)を立ち上げながらプレイすると4GBを越える場合がある。
・安価で手の届きやすいGTX650では、確実にパワーが足りない。やはりGTX660以上が必須化。VRAMは1GB以上占有することがあるので、2GB以上が安心。
とのことなので、これを実質的なSimcityの推奨スペックとして構成を考えてみる。
パーツサイズの物理的制約
easyStore H340はほぼ立方体の非常にコンパクトなマシン。この筐体をそのまま流用しようとすると、搭載可能なパーツはだいぶ限られてくる。
マザーボード
170mm x 170mmのMini-ITX規格のもの。easyStore H340のケースは、マザーボードを固定するトレイのネジ位置やバックパネル穴、拡張スロットの穴などがMini-ITX規格ぴったりに作られているため、規格外のものやほかの規格のものは利用できない。
CPUファン
マザーボード上の空間の余裕がおよそ58mm程度しかない。CPUファンの高さは、CPU分の厚みの余裕を見ても55mm程度、理想的には50mm以下とすべき。もちろん、薄ければ薄いほど空間に余裕が生まれて良い。
また、Mini-ITXマザーボードは狭いので、高さだけでなく幅も気をつける必要がある。こればマザーボードのレイアウトによるので、後で考える。
ビデオカード
昨今の高性能ビデオカードは2スロット幅を占有するものがほとんどだが、Mini-ITXは規格で拡張スロット1本のみと決まっているためか、easyStore H320のケースの拡張スロット部分も1本分の余裕しかない。高さはもちろんLowProfileサイズ。
よってLowProfile対応の1スロット幅のビデオカードを選択する必要がある。今回の制約で最も厳しいところ。
電源
もともと搭載されている電源はDELTAのGPS-200ABというもので、容量が190Wしかない。規格はNLX 1UタイプとかFlexATXとか呼ばれるものだが、この規格には様々なサイズのものが存在し、互換品を見つけるのに苦労する。
価格.comでFlexATX電源を検索すると、最大容量のもので300Wしかない。nlx-1uによれば、450Wのものもあるようだが、例外と考えるべき。
ハイエンドのビデオカードはサイズ面でも無理だったが、電源容量面でも無理そう。スペックと消費電力のバランスを考えてビデオカードを選択する必要がありそう。
容量の他、もう一つ気をつけなければならないのは騒音。NLX電源はファンが小さいため、ファンが高速回転するようなタイプだと相当大きな音が鳴るはず。AC150-IT81SBが超うるさい | NO AC.Milan, NO LIFEで比較的静かなNLX電源(もしくは、静かなファンへの取り替え方法)が紹介されているので、これを参考にする。
光学ドライブ
easyStore H340のケースには5インチベイがないため、光学ドライブを搭載することはできない。外付けすれば利用可能だが、幸いにもWindows 8はUSBからのインストールに対応しているので、無理に搭載する必要はない。
HDDのLED、前面USBポート
専用コネクタにより信号と電力を供給するようになっているため、マザーボードを交換すると利用できなくなる。自前で変換基板を作り込むことで利用できるようにした人も居るようだがそこまではやらない。
次回は具体的にパーツを選んでいく。